FIREは日本では無理?日本でFIREに必要なことをまとめてみた
FIRE(Financial Independence Retire Early)という考えが日本でも広がっています。
FIREは「経済的自立・早期退職」のことです。
要は、20代など早めに生涯必要額稼いで、早めに仕事を引退することです。
FIREはアメリカで話題になっていたのですが、日本では無理という声もありました。
そんな日本では無理と言われていた中、2019年に三菱サラリーマンの方が
「FIRE達成しました」と発信されて話題になりました。
「日本でもできるんだ!」という声がある一方で、
「あの人は特別だよね」といった声もあります。
確かにあそこまでできる人が多いとは思えないですし、難しいとは思います。
ただ、私も同じ日本人としてできると信じ日々学び、行動しています。
今回はそんなFIREを目指す一人として、日本で達成するために必要なことをまとめてみました。
FIREを日本で達成するための手順
- 生活費を決める
- 必要額を決める
- いつ達成したいか決める
- 毎月の入金額を計算する
- 投資し続ける
手順としては、調べれば色々出てくると思います。
ここでは私なりにまとめてみました。
生活費を決める
まず生活費を決めます。
FIREは資産収入が生活費を上回ったら達成です。
なので、生活費によって必要額が変わってきます。
例えば月15万円あれば充分だとか、30万くらいほしいとかです。
必要額を決める
生活費が決まれば必要額は決まります。
例えば、生活費を月20万円とします。
そうすると年間240万円必要です。
目安としては年間生活費の25倍と言われているので、
(余裕を一旦無視すると)6000万円になります。
25倍の根拠などは別記事で紹介予定ですが、こちらの書籍がFIRE全体について
非常に分かりやすく書かれているので一度読んで頂く方が良いと思います。
いつ達成したいか決める
次にいつ達成したいかを決めます。
いつ達成したいかが決まると、毎月いくら入金が必要で、
そのためにはいくら稼がないといけないか、いくら支出を抑えないといけないかが分かります。
これは入金額がいくらくらいできそうかから考えても良いですが、
そうすると達成を先送りにしてしまいがちなので、おすすめとしてはいつ達成するかを
先に決める方が良いと思います。
毎月の入金額を計算する
これはシミュレーションを使ってみると良いと思います。
利回りの設定次第ですが、安全なインデックスファンドなどに預ければ
6%くらいでは回るのではないかと思います。
その場合、例えば15年後に6000万円を貯めたいと思ったら毎月21万円必要になりますね(税金分などあるので実際にはもう少し必要)。
詳しくはこちらの金融庁のシミュレーションで試してみてください。
投資し続ける
後は決めた額を毎月積立投資していくだけです。
「だけ」というと簡単に聞こえますが、毎月20万とか30万とかの額を積み立てるのは、
とても常人にはできません。
だからこそ日本でFIREは難しいと言われるのです。
ちなみに私はサイドFIREという完全にリタイアではないけど、
フルタイムで仕事をしないという生き方が良いなと思っています。
これだったら必要額も下がり、達成までも短くなります。

FIREを日本で達成するなら大事になりそうな点
ここまでの例で見るとやっぱり難しそうと思われた方も多いかもしれません。
日本でFIREを達成するならやっぱり一番大事になってくるのは、稼ぐ力だと思います。
そして周りに流されず支出を抑える。
これができれば、日本だからできないということはないと思います。
こちらの書籍では、少し人より良い給料の会社に勤めただけと書かれていますが、
日本の場合だとそれだけだと少し難しいと思うので、戦略を立てないといけないと思っています。
稼ぐ力
高給 or 副業
このどちらかはないと非常に厳しいと思います。
普通の給料1つでは、支出をどれだけ頑張って抑えても「早期」とは言えないリタイアになると思います。
高給サラリーマンを目指しつつ、副業での収入も得られるようになるのが、
日本では一番現実的な方法になりそうです。
POTスコア
POTスコアについても同じ書籍で紹介されているもので、
早くFIREしたくて仕事を選んでいる方は参考になる考え方だと思います。
POTスコアは「Pay over Tuition」の略で以下のようなものです。
POTスコア=給与の中央値と最低賃金の差額 / 学位にかかった総費用
要は職業のコスパのようなものです。
高給でも授業料が高すぎたりするものはスコアが低くなるものです。
この書籍では以下の3つが比較されていました。
- ライティング: 0.20
- 会計: 1.83
- コンピュータ・エンジニアリング: 2.81
医者や弁護士などは入っていませんでしたが、いずれも職業にできるまでのお金や
時間がかかるので、コスパという点でいうならあまり良くないという結果になります。
他にもよりスコアが高いものはあるかもしれませんが、
日本では今エンジニアバブルとも言える状況なので、エンジニアは1つの選択肢として良いと思います。

支出を抑える力
周りに流されない
FIREを目指す方の多くは20代、30代だと思います。
この時期はFIREを目指していない場合、消費をしたくてたまらない時期です。
仲の良い人は周りを巻き込んでお金をいっぱい使うかもしれません。
でもFIREを達成しようと思うなら、どれだけ支出を削れるかが命です。
周りの付き合いは大切にしたいというのはあるかもしれませんが、
FIREを日本で達成できるのは常人ではないということを思い出してもらいたいです笑
私はそれもあってサイドFIREが良いと思っているのですが、
もし完全早期リタイアを目指すのであれば、収入が増えても生活レベルを変えてはいけません。

リモート×物価の安い国でFIRE
自分でもこのように分析してみてやっぱり結構きついなと感じました。
私は元々海外が好きなこともあるので、
リモートワーク×物価の安い国で生活というやり方をしようと思っています。
これのメリットは何と言っても物価の高い給料を得ながら、物価の安い生活ができることです。
こちらでも解説しています。

日本は世界的に見ると、物価が高い方ではあります。
また、東南アジアなど物価の安い国も近くにあります。
なので、日本人がFIREを目指すのに、これを使わない手はないかなと思っています。
もちろん日本での生活が良い人もいると思うので、人それぞれですが、
このやり方にすれば難易度は一気に下ると思っています。
そして、POTスコアも高くてリモートワークとも相性の良いエンジニアは
やっぱりおすすめしたい職業ではあります。

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