音声メディアはこれから伸びるのか?伸びるのには懐疑的な3つの理由
音声メディアが今伸びています。
clubhouseの登場により音声市場が今後も伸びるのではないかという声が増えてきました。
実際、voicyやstand.fmは以前から伸びてきており、今では有名人なども結構入ってきています。
海外ではpodcastやspotifyなど既にかなり伸びています。
でも音声メディアがこれからも伸びるというのに私は懐疑的です。
一定までは伸びると思いますが、伸び続けないように思います。
今回はあくまで個人的意見ですが、音声メディアが伸びると思わない理由について紹介します。
音声メディアとは
音声メディアとは音声の情報が配信されるメディアのことです。
代表的なものはラジオだと思います。
ラジオと言っても最近ではvoicyやstand.fmなどのようにインターネットラジオが多いですが。
その他にもオーディオブックという本の内容を音声で聞くというものがあったり、
話題のclubhouseのように音声SNSと呼ばれたりするものがあったりします。
音声メディアはこれから伸びる
Airpodsなどのウェアラブル機器の普及も後押しして、音声メディアの伸びが加速しています。
実際、音声広告市場は以下のように現在伸びていて、今後も伸びると言われています。
- 2020年のデジタル音声広告市場規模は前年比229%、16億円となることが見込まれます
- 2022年以降急速な市場拡大が進み、2025年には420億円規模に
出典:デジタルインファクト調べ
確かに音声メディアは、多くのメリットがあります。
例えば以下のようなもの。
- 聞き流しできる
- 文字を読むより疲れない
- コンテンツを作る側も動画より楽
なので音声メディアは伸びると言われていますし、私も便利だと思っています。
音声メディアは伸び続けないと思う3つの理由
ただ個人的にはYouTubeなどの動画が伸びたことで、音声メディアはきつくなったと考えています。
理由を詳しく以下の3つで解説していきます。
- 動画の方が情報量が多い
- 動画でも聞き流しはできる
- 音楽にも取られる
動画の方が情報量が多い
動画の方が情報量が多いのは明らかです。
音声は結局文字の情報ですが、動画の情報はイラストや写真、
人の表情など様々なところから情報を得ています。
資料のないプレゼンより資料を見ながら聞く方が分かりやすいのと同じです。
今でもラジオよりテレビを見るように、音声メディアより動画コンテンツの方が、
情報が多いし、映像があり楽しいと感じると思います。
動画でも聞き流しはできる
音声メディアは別のことをしながら聞き流しができるメリットが大きいと思います。
私も通勤時や家事をしながら音声メディアを流していました。
でも聞き流しは動画でもできます。
ビジネス系YouTuberなどは聞き流しでも大丈夫なようにしている方も多いです。
例えば、食器洗いなどをしている時に聞き流しと言っても、
画面を全く見れないわけではないという状況は結構多いと思います。
そんな時に聞き流し動画があれば、音声より選ばれそうに思えます。
発信者側として、動画の製作コストは音声より高いデメリットはあります。
ただ、それでも音声より先に動画が伸びた現状があります。
さらに同じ聞き流しでも受信者側の数が圧倒的に多い動画市場に出した方が、
見られる可能性も高くなります。
ちなみに音声広告市場と同じく、デジタルインファクトさんの動画市場の調べは以下の通りです(引用元はサイバーエージェントですが調査はデジタルインファクトです)。
- 2020年の動画広告市場は、昨年対比114%の2,954億円に達する見通し
- 2021年には3,889億円、2024年には6,856億円に達する見込み
音楽にも取られる
完全に画面が見れない時は音声メディアが選ばれるのではないか。
徒歩での移動や掃除などでよく動く時など。
それは確かに動画が見れないので、音声メディアを聞くことも多いかもしれません。
ただ、音楽にも取られることも考えないといけません。
移動中などは元々音楽を聞きたい人も多いと思います。
そういう人たちの時間が音声メディアに流れるのかと考えると、
そこまで流れないのではないかと予想しています。
動画でかなりの情報量を得るようになっているのに、画面が見れない時間も音声メディアを使う、
今まで音楽を聞いていた時間を削る、という人は少数派なのではと思います。
最後に
音声メディアは今も伸びていますし、今後も伸びる可能性はあります。
ただ、上記のように動画が先に伸びたことによって、音声メディアを使うはずだった時間は、
動画に流れるので大きく伸び続けるとは思えないというのが、私の考えです。
これはあくまで1個人の意見なので、参考程度に見てもらえればと思います。

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